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巻頭インタビュー 第5回

 

時代に合った買い方、借り方

   
(株)生島企画室
URL:http://www.ikushimakikaku.co.jp
 
 
 
   
 
生島ヒロシ氏

【プロフィール】
キャスター。1976年TBS入社後、ラジオ番組を振り出しにアナウンサーとして活躍、89年独立。2002年ファイナンシャルプランナー(FP)資格取得、03年福祉住環境コーディネーター資格取得。東北福祉大学客員教授、テンプル大学ジャパン主任研究員ほかを歴任。現在、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」、日経CNBC「マーケットトーク」等のレギュラー番組、CM出演、雑誌連載。近著『50歳からお金の心配がなくなる本』〈幻冬舎〉ほか著書多数。
 
   
 
 
--住宅価格について感じることはありますか?
生島 経済全体はインフレの可能性がありますが、土地についてはもっと下がってもいいのかな、と思いますねえ。現在は定年まで一生懸命ローンを払っていく、という状況ですが、もっと手軽に買えればいいのに、と思います。日本では住宅価格に対する土地代の比率が高いのですが、たとえばアメリカでは個人個人が建物のメンテナンスをしっかり行う習慣があり、中古として売却する際には建物や管理を評価してくれます。修繕費用も経費として認めてくれるんですよ。
    --住宅価格は個人の人生において大きなポイントですね。
生島 商業目的で使う土地は別ですが、住居として使う土地の値段はもっと下げるか、税金の控除を充実させるなど、住宅購入にかかる負担を軽くしてくれる制度があるといいですね。このままでは、住宅ローンに追われ、教育費も必要になり、小遣いを減らす、個人消費が伸びない、という状況が変わらない。住宅の修繕費も経費と認め、建物を評価する仕組みができれば、個人も住宅市場も活性化するんじゃないでしょうか。
 
--生島さんがはじめてマイホームを持たれたのはいつ頃ですか?
生島 TBSの社員時代、28歳の頃ですね。結婚する少し前に世田谷区にマンションを買いました。南向きの3LDKで2500万円。公庫、労金、銀行から借り入れをしました。この頃は右肩上がりで、持っていれば値上がりするという時代でしたし、家賃を払うなら買ったほうがいい、という意識でしたね。これが7500万円で売れました。
--そして買い換えを?
生島 5000万円のマンションに買い換えました。それは1億円位で売れましたよ。今住んでいるのは3階建ての一戸建てで、買ったのはフリーになってから。
     これは大きく値下がりしてしまいました。うまいことばかりは続きませんね。
--現在でも家賃を払うなら買ったほうがいい、という考え方がありますが。
生島 うちの事務所にバイトできている青年もそう言ってました。ローンは返し続けなければならないが、家賃だって払い続けなければならない。ならば買ったほうがいいんじゃないか、と。一理ありますが、家賃なら、万が一の際には安いところに住み替える、実家に戻る、という手段もありますよね。これからは会社員の方でも将来が見えにくいという危うさがある。そのあたりの認識はまだまだ低いなあと感じます。
 
--現在のお住まいは独立後の購入とのことですが、自営業の場合、ローンが借りられるか不安な人もいますね。
生島 タレントさんにも、不安定な職業だからローンが借りられないと仰る方がいますが、ボクの場合、社員時代にマンション購入をしていることなどが信用になって、会社員と変わらない条件で借入ができました。銀行もどんどん貸したい、という時代でしたからね。頭金を増やしていくことも、信用を築く重要なポイントでしょう。3割、4割の頭金が用意できている人なら、かなり高い信用が得られるはずですし、ローン負担も軽減できます。
--最近は住宅ローンも多様化していますが、こんなローンが登場するといいな、と思われるものはありますか?
    生島 苦しいときには返済額が抑えられるとか、柔軟性のあるローンが出てくるといいですよね。毎年給料が上がるわけではなく、ボーナスも大きな期待はできないし、退職金も危うくなっている。自営業のみならず、会社員であっても年々、状況が変わっていく時代ですから。そんな時代に、30年一定でローンを返していくというのはどうなのかなあ、と思います。30年といった長期のローンは右肩上がりの時代に作られたものであって、今の時代には合わない。リストラなどの失業期間は返済を抑えられる、といった柔軟性があれば、借りやすいかも知れませんね。そのほか、頭金が多い人は信用力があるわけだから、金利を割り引くというのもいいのではないでしょうか。
 
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