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インタビュー みんなのローン物語2

「がんばる主婦の中古マンション購入体験」

Part2 親からの援助を受けるのも一苦労――Y・Hさん
 
 
【プロフィール】
Y・Hさん(35歳)
夫(38歳・地方公務員)と子ども(3歳)の3人家族。2004年2月に築22年の中古マンション(世田谷区)を購入。子どもが生まれるまで金融関係の会社に勤めており、パソコンソフトのEXCELを駆使して資金計画を検討するなど、無頓着で何もしない夫をよそに、終始、マイホーム購入の主導権を握っていたそう。
 
 
 
 
前回に引き続き、専業主婦Y・Hさんの中古マンションの購入体験。大きな現金が飛び交う、行き詰まる資金繰り! 意外なドラマがあるんですねぇ。
親からの資金援助で借入金提言と返済期間短縮
--当初、2000万円借りる予定だったのが、どうして1000万円にダウンしたんですか?
Y 実は、契約の日取りが決まって、旦那の両親に電話で「マンションを買うことになりました」って報告したんですね。そしたら「資金繰りは大丈夫なのか? 1000万円ぐらいなら出してやるゾ」って。
 
--えーっ、ラッキーですね。
Y 渡りに船って感じだったんですけど、「お金出すから同居しろ」とか言われたら嫌だなぁって思って、ちょっと複雑でした。
--いいじゃないですか、同居ぐらい。
Y そ、そんなぁ。嫁の苦労をわかってない!
--す、すいません。
Y でも、両親と同居できるような広いマンションじゃないから、大丈夫だったんですけどね。お金だけ援助してもらっちゃいました。
 
  --当初の計画だと、2000万円を年利2.1%、20年返済で借りると、毎月10万2127円の負担ですね。借り入れ金額が半分になったから毎月返済額も半分になった?
Y いえ、返済期間を15年に短縮して、6万4812円の支払いで組んだんです。少しでも早く返済が終わるように。
--なるほど。でも、月々10万円なら支払えるんですよね。返済期間を短縮するなら、10年返済にしちゃっても良かったんじゃないですか。
Y ええ、10年返済にしても9万円台ですから、十分に支払えました。でも、そうすると住宅ローン控除が使えなくなっちゃうんですよ。
 
--そうかぁ、住宅ローン控除の条件は、住み始めた年末時点で返済期間が10年以上残っていないといけなかったんでしたね。最初に10年返済で組んだら、年末には10年未満になっちゃう。
Y そうです。5年間は住宅ローン控除を使って、少しでも所得税が軽くなったほうがいいですからね。
--よく考えてますね。さすが、堅実。
 
ああ落とし穴。 “ATM梯子事件”と“振り込み資金かき集め事件”
--売買契約のとき、お金の支払いに関して、何か印象に残っていることはありますか? 手付金は1割ですか?
Y ええ、確か400万円だったと思います。でも、それが現金で支払ったんですよ。普通は、銀行振り出し小切手とかですよねぇ。
--そうですね、そんな大金、現金で持ち歩くのは、ちょっと物騒ですもんね。
Y しかも、契約の日が土曜日だったんです。銀行の窓口が開いてないから、ATMを梯子してお金を下ろさないといけなかったんですよ! それに、こんな札束を持つの初めてだから、電車に乗ってる間、心臓バクバクでした。
 
--そりゃそうでしょう! 僕なんか、札を束で持ったことすらないですもん。なんて、どうでもいいですけど。残金決済のときは? 借り入れた1000万円と最初に支払った400万円の残り、3000万円近くは残金ですね。これも現金?
Y まさかぁ。それは指定口座に前日までに振り込めばよかったんです。ただ、それもけっこう大変でした。

--どうしてですか?
Y 1つの口座から振り込みをするとき、1日500万円までって金額の制限があるみたいなんです。定期を解約して、どか〜んと払っちゃおうと高をくくってたんですけど、1度に振り込めなくて・・・3〜4日前から、複数の口座からふーふーいいながら掻き集めて振り込みました。
  今じゃネットバンクだとか、いろいろ便利になった面もありますけど、大きなお金を動かす時って、意外な落とし穴があると思いましたね。
--経験してみないとわかりませんね。そんなこと、購入マニュアルに書いてないですもんね。
 
 
贈与税の申告で悩み抜いた結論は?
--物件の引き渡しが終わって、無事、入居が済んで。あとは住宅ローン控除を受けるための確定申告ですね。どうでした?
Y 住宅ローン控除は、そんなに難しくなかったので、特に印象はないですね。税務署の申告書通りに書き込めばオーケーでした。それより、贈与税のほうで悩みましたね。
--そうか、親から援助を受けてるから、贈与税の申告が必要ですね。特例は使いました?
Y ええ、もちろん。でも特例って2つありますよね。
 
  --ええ「住宅取得資金贈与の特例」と「相続時精算課税制度」(下記注参照)ですね。どっちを選ぶか、ちょっと迷いますよね。
Y そうなんです。援助を受けたのが1000万円ですから、「住宅取得資金贈与の特例」だと45万円の税金を払わないといけないんです。特例を使わない場合は約230万円ですから、それよりもかなり安いんですけど。

--「相続時精算課税制度」なら2500万円までは贈与税がかかりませんよね。
Y ええ、でも、相続のときにどうなるかわからない。旦那も両親も、あまり税金のことに詳しくないので、説明しても「任せるよ」って感じだったんです。
  それで、嫁の立場で、相続がどうのと口を挟むのも気が引けたので、ひとりで悶々としてました。結局、贈与税はかかりますが「住宅取得資金贈与の特例」を使うことにしたんです。
 
--手続きは大変でした?
Y はい、いろんな書類を用意しないといけなかったので、頭がクラクラしました。戸籍謄本、登記事項証明書、住民票・・・一番面倒だったのが「過去5年間に自分が所有する家に住んでいなかったことの証明書」。ふつうの賃貸住宅なら賃貸借契約書の写しで良かったんですけど、うちは官舎だったので、総務に頼んで手続きしないといけない。
  旦那が勤めてるのに何ですけど、お役所ですから、対応が遅いんですよね〜。けっこう焦りました。
--体験者じゃないと分からないリアルな話を伺うことができました。ありがとうございます。
 
※注:「住宅取得資金贈与の特例」「相続時精算課税制度
illustration:パイナップル遠藤
 
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